介護予防お役立ちコラム

介護予防指導士講習の申し込み

高齢者と会話する際の注意点や会話の特徴について

掲載日:2018/10/26

高齢化社会が進み、介護に従事する人が増え、高齢の方と接する機会が非常に多くなりつつあります。その中で、どのような話をすればいいのか、会話について悩む人は少なくありません。どのような話し方が良いのか、何の話題を提供すれば盛り上がるのか、気分を損ねないための注意点は何かなど仕事となれば特に気をつかいます。

今回は高齢者との会話について悩んでいる人のため、円滑にコミュニケーションをとるためのヒントになる情報をご紹介します。

 

高齢者との会話がスムーズにできる話し方の特徴

高齢になると、高周波数の音域が聞き取りにくくなるほか、早口も聞き取りにくくなります。そのため、落ち着いた声でゆっくりはっきりと話すことを徹底しましょう。一気に情報が入ると、内容を整理できず理解できなくて不快感を与える場合もあります。ひとつひとつ確認しながら話すことがポイントです。

また、高齢者との会話に限った話ではありませんが、相手の話を途中でさえぎることや、否定するのは良くありません。相手の話がひと段落つくまで、軽く前のめりになり、相づちを打ったり頷きながら話を聞くことで、興味を持っていることを伝えましょう。そして、ひととおり話し終えたところで、質問を投げかけるなどして会話を広げていくのが理想的です。

そのほか、地方であれば標準語で喋るのではなく、一部方言を織り交ぜつつ話すほうが親しみを感じてもらえる場合があります。

 

より円滑なコミュニケーションのために

話し方以外では、表情などにも意識を向けてみて接し方を見直せば、よりコミュニケーションはスムーズになるでしょう。お互いに会話を楽しむには、相手に緊張感を与えてしまうこわばった表情ではなく、明るい笑顔で接することが大切です。またこちらが喋っていることを聞き取りやすくするには、相手の後方からではなく、横や正面から目線の高さを合わせて話すと良いでしょう。

そのほか、相手が落ち込んだり、悲しそうにしているときには背中をさする、手を握るなど非言語のコミュニケーションも活用することも大切です。ジェスチャーを交えながらコミュニケーションをとることによって、会話をしているときの高齢者の反応に変化が起きることも多々あります。

 

高齢者との会話でのおすすめネタと話題

相手から話しかけてくることもあるでしょうし、初めから無理に話題を出すことはありません。まずは世間話程度、たとえば今日の天気の話でもいいでしょうし、食べ物に関すること、季節、健康、ニュースの話も良いでしょう。相手の好きなものを把握しているのであれば、それに関する話題に触れるのもおすすめです。

たとえば相撲が好きな人、花が好きな人などいろいろですが、相手の趣味に合わせた話題は喜ばれます。

そのほか、ゆっくり話す時間があるのであれば、相手の故郷のことや若い頃・小さい頃の話を聞いてみるのも良いでしょう。自分が休日に訪れた場所など、自分が最近経験したことを聞かせるのも、興味を持ってくれる可能性は十分にあります。

 

無理に話題を提供しようとしなくても大丈夫

高齢者と会話をするときには、毎回新しい話題・ネタを用意しなければいけないわけではありません。実際に、高齢者とよく話している人の多くは経験しているでしょうが、高齢者は前にも聞いた話をすることがよくあるものです。本人は話したくてしかたがないわけですから、前にも同じ話をしていたと指摘して遮断するのではなく、しっかりと耳を傾けましょう。

はじめて聞くかのように耳を傾けるのがポイントです。聞き飽きないためには、前回と違う質問をしてみるなどするのが良いでしょう。

 

高齢者との会話での注意点

よく会話する人との間で重要なのは、相手の背景をしっかり把握しておくことです。高齢者でなくとも、思い出したくないことや、話したり聞かれたりしたくないことはあります。そこに土足で踏み込むようなことはしない方が懸命です。たとえば、戦争に関する話題に触れたがらない人はたくさんいます。

また、必ずしも家族と上手くいっているとは限らないため、子供や孫の話題を嫌う、避けたがる人も多いのは確かです。普段の何気ない会話の中で相手をよく観察して、周りとも共有するといいでしょう。

 

沈黙に慣れることも大切

高齢者に限った話ではありませんが、話し好きな人ばかりというわけではありません。

また、脳梗塞などの病気を患い、言葉がスムーズに出てこない場合や、認知症で相手に意思を伝えることが難しくなる人もいます。このような場合には、無理に会話をしようとするのではなく、沈黙がコミュニケーションにもなると捉えたほうが上手くいく場合があります。ただ相手の横に座って一緒に景色を眺める、ゆっくり散歩に出かけるなど、同じ時間を共有するだけで人間関係は深まるともいわれます。沈黙が苦手で、無言になると何か喋らなければと焦ってしまう人もいるでしょう。
しかし、「沈黙を味方につけることもできる」という点は、頭に入れておいて損はありません。

 

まとめ

普段の生活の中でも、高齢の方と接することは増えています。仕事ともなれば、会話も含めコミュニーケーションをとって進めなければならないことがたくさんあります。少しだけ気をつけて、ゆっくりじっくり耳を傾け、また落ち着いて大きな声で話すことで会話もスムーズにいきます。

また、同じことを繰り返し話していても決して否定せず、聞くことが大切です。

関連記事

  • 介護のプロフェッショナル「介護福祉士」介護のプロフェッショナル「介護福祉士」 介護福祉士は、社会福祉士、精神保健福祉士と並ぶ福祉の国家資格(通称:三福祉士)のひとつで、ケアワーカー(主として介護等を業する者)の資格です。社会福祉士及び介護福祉士法に基づ...
  • 介護予防の重要キーワード「総合事業」介護予防の重要キーワード「総合事業」 少子高齢社会にあっては労働力の減少、医療費などの社会保障、その他多くの課題が浮上しています。このような社会状況のなかで国が推進しようとしている「介護予防」の施策、その中でも総...
  • 介護予防を目的とした筋力トレーニングとは介護予防を目的とした筋力トレーニングとは 筋力トレーニングというと、バーベル、ダンベル、トレーニングマシンなどを使った運動を思い浮かべる方が多いと思います。その定義は、「負荷を用いてからだの機能や形態の改善を図るトレ...
  • 社会福祉士の仕事とは?資格取得の方法は?社会福祉士の仕事とは?資格取得の方法は? 社会福祉士という資格は、障害や病気で就業できない人や、低所得や人間関係等が原因で生活面に支障のある人の相談に乗り、援助しながら共に問題解決していくことを目的として生ま...
  • 福祉系の仕事、資格はどんな種類がある?福祉系の仕事、資格はどんな種類がある? 福祉系の仕事は、分野や職種より様々な範囲にわたり、また細分化されています。施設等で直接的な支援サービスを行うタイプから、地域の福祉向上のために行なう相談援助等もありま...
Page Top