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介護予防運動指導員の資格取得にかかる費用や時間

掲載日:2018/10/31

少子高齢化の傾向が強まっているため、介護に関係した資格の需要が増えています。介護予防運動指導員の資格が注目されていますが、どのような資格なのでしょうか。

資格を取るために必要な費用や、時間などの情報について紹介します。

 

介護予防運動指導員の資格とはどんなもの?

介護予防運動指導員の資格は、高齢者がストレッチや運動をすることによって、要介護の段階へと進まないように予防する指導を行なうために必要となります。介護予防運動指導員は、高齢者ができるだけ健康な状態を維持して、運動機能を衰えさせないようにサポートしていく役割を担っています。

 

介護予防運動指導員の資格を取得する方法

この資格を取得するためには、福祉・医療関連の資格をすでに持っていることが条件(※)になっています。介護について知識や経験をある程度身につけていることはもちろん、さらに介護予防運動指導員の資格を得るために必要な講義を受けなければ、資格を取得することができません。

 

(※)介護予防運動指導員資格取得に必要な条件

  • ホームヘルパー2級、初任者研修修了者で2年以上の実務経験者
  • 介護職員基礎研修課程修了者、実務者研修修了者
  • 介護支援専門員の資格保持者
  • 健康運動指導士等の資格保持者
  • 医療分野などの国家資格(医師、歯科医師、保健師、助産師、看護師、准看護師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士、介護福祉士、歯科衛生士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士)を保持する者

 

介護予防運動指導員の資格を取得にかかる費用と時間について

資格を取得するためにかかる費用は9万円前後です。指定の学校へ通学しなければならず、講座を受講するのにかかる時間は約1ヶ月です。1ヶ月の間に「高齢者が身体機能を強化して、自立した生活ができるように助けていくスキル」を学びます。

 

講座の時間は31.5時間

講座では、介護に関する理論や実践方法を合計31.5時間かけて学びます。実際に筋力トレーニングのマシンなどを使ったテクニックも学び、短期間でも着実に経験を積めるようなカリキュラムになっています。スクーリングの期間は5日~1ヶ月程度。仕事に就いている人でも受講しやすいカリキュラムを用意している学校や、最大で1年間受講期間を延長できる学校もあるので、通いやすい学校を選びましょう。

 

介護予防運動指導員の資格試験の内容

介護予防運動指導員の資格試験は、講座の修了試験という位置づけです。資格試験では、1時間の間に45問の問題を解いていきます。全て選択式(マークシート)の問題です。過去に出題された問題はテキスト形式で発売されていませんから、講義の内容をしっかり理解しておくことが必要です。

※試験の内容は今後変更される可能性もあります。

 

資格試験の難易度はどれくらい?

介護予防運動指導員の資格試験の難易度は高くなく、合格率は正式には公表されていませんが、90%以上と予想されています。修了試験という位置づけであることから、問題は学んだことの復習の要素が強く、さほど難しくはないでしょう。しかし講座で学んだ内容をしっかり頭に入れておかなければ、試験に合格することはできませんので注意して下さい。

 

介護予防運動指導員の資格は更新が必要?

介護予防運動指導員の資格は、更新手続きが必要です。資格を取得しても、3年に1回は更新をして行かなければなりません。3年に1度だと更新日を忘れてしまいそうになりますが、登録更新のお知らせが来るので安心です。

資格の更新にかかる費用は、3,000円(税別)です。更新方法は簡単で、登録更新申請書に自分の身分証用の写真を貼り送付します。更新手続きを終えると、3年間有効な登録書が送られてきます。

最初に資格を取ったときに登録した住所や名前が変更されているときには、すぐに変更手続きをするようにして下さい。

 

介護予防運動指導員について知っておきたい情報まとめ

介護予防運動指導員の資格取得のために掛かる費用や時間を見ると、「値段が高い」「受講の時間が長い」と思うかもしれません。学ぶ内容が充実している分、費用は高めで受講時間もそれなりにかかってしまうのです。

 

介護予防指導士の資格を取得する選択もあり?

高齢者が健康的な老後を過ごせるようサポートする資格としては「介護予防指導士」という資格もあります。この資格を取得する場合も講座の受講が必要で、費用は49,500円(税込)で、受講時間は21.5時間です。

介護予防運動指導員の資格と比べると、費用は半分程度。受講時間は10時間短く、通常3日で資格を取得できます。修了試験がなく、受講を終えることで自動的に資格を得られるのも特徴ですね。

こちらの資格でも介護予防や栄養ケア、そして口腔ケアについて学べます。マシンを使わずに、身体機能をアップさせる方法も教えてくれます。介護予防運動指導員の資格取得には費用や時間が掛かりますが、介護予防指導士であれば、低予算かつ短時間で資格を取得することが可能です。

経済的な負担も軽いので、介護予防指導士の資格取得も合わせて検討されることをおすすめします。

 
介護予防指導士とは

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